先端医療ネットワーク懇話会

第3回先端医療ネットワークセミナー

第3回先端医療ネットワークセミナーは金城学院大学薬学部の奥山先生、つばめ自動車
株式会社の天野社長をお迎えし、身近な話題をテーマにご講演をいただきました。

■日時: 平成19年8月2日(木)17:50 〜21:00 (受付開始17:15)
■会場:

名古屋大学 野依記念学術交流館
(住所 〒464-8601 名古屋市千種区不老町 Tel 052-788-6121)

■参加費: 1000円
■内容:

講演1 「コレステロール仮説(神話)の崩壊と新方向」奥山 治美 氏
     (金城学院大学薬学部予防薬食学「脂質栄養」
                           オープンリサーチセンター 教授)
講演2 「タクシーサービスと生活支援」天野 清美 氏
     (つばめ自動車株式会社 代表取締役社長)

  ※講演後に簡単な交流会を行いました。
   
■講演内容
講演1 「コレステロール仮説(神話)の崩壊と新方向」

奥山 治美 氏(金城学院大学薬学部予防薬食学「脂質栄養」  
オープンリサーチセンター教授)

“動物性脂肪とコレステロールの摂取を減らして植物油を増やすと、血清コレステロール値が下がって動脈硬化が予防できる”、というコレステロール仮説は、過去半世紀の間、臨床栄養の分野で広く受け入れられてきた。ところがここにはいくつかの落とし穴があり、完全に崩落してしまった。
 一方、“血清コレステロール値が高いと動脈硬化性疾患が増えるので、コレステロール値を低く保つのが良い”、というのは医学の常識であった。しかしこの常識も崩れてしまった。大部分の人(40〜50歳以上の一般集団)にとっては、高コレステロール値は心疾患の原因とはなっていなかった。そればかりではなく、コレステロール値の高い群のほうが癌死亡率も総死亡率も低かった。
 動脈硬化性疾患のほか増えつつある多くの癌、アレルギー・炎症性疾患、神経症(行動異常)などにいたるまで、コレステロールではなく油脂(あぶら)の選び方が重要な因子となっており、健康寿命を延ばす上で非常に重要でなのである。
  本講演では、新しいコレステロール医療の方向性をテーマに、私たちが健康を維持するための情報を提供していただいた。

講演2 「タクシーサービスと生活支援」

天野 清美 氏(つばめ自動車株式会社 代表取締役社長)

 “24時間365日、必要な時に必要な場所へ必要な人(クルマ)を提供する”というタクシーサービスに対する考え方を持つつばめタクシー。
 本講演では、介護と緊急通報の取り組み、夜間対応型定期訪問介護(地域密着型支援 サービス)の開始、夜間限定から24H適用へ、訪問介護ステーションとのコラボレーション、などの様々なつばめタクシーの取り組みを紹介し、高齢社会における役割分担をテーマにご講演いただいた。